○東京工業大学系所属実施要項

平成28年2月5日

(趣旨)

第1条 この要項は,東京工業大学学修規程(平成16年規程第10号。以下「規程」という。)第16条に規定する系への所属(以下「系所属」という。)及び第17条に規定する系の変更(以下「転系」という。)の取り扱いに関し必要な事項を定めるものとする。

(対象者)

第2条 次条に規定する系所属については,外国人留学生(所属する系が入学時において決定している外国人留学生をいう。以下同じ。)を除く系に所属していない全ての学生を対象とし,第4条第2項に規定する転系については,外国人留学生を除く系に所属する全ての学生を対象とし,第4条第4項に規定する転系については,外国人留学生を含む系に所属する全ての学生を対象とする。

(系所属)

第3条 規程第16条第1項に基づき,東京工業大学(以下「本学」という。)の学士課程に1年以上在学し,同条同項各号に定める要件を全て満たした者(以下「有資格者」という。)は,原則として,当該有資格者が所属する学院(以下「所属学院」という。)の系に所属(以下「学院内系所属」という。)する。

2 前項の規定にかかわらず,有資格者は,所属学院以外の系に所属(以下「学院外系所属」という。)することができる。ただし,当該系を置く学院の収容定員に余裕がある場合に限る。

3 学院内系所属及び学院外系所属における手続及び選考方法等については,別記に定めるとおりとする。

(転系)

第4条 現に系に所属している者(以下「系所属学生」という。)で,転系を希望する者(以下「転系希望者」という。)は,所属する系の主任を経て学院の長(以下「学院長」という。)に願い出ることができる。

2 学院長は,前項の願い出を適当と認めた場合は,当該転系希望者が,本学に入学後,系所属していないものとし,前条の規定に準じて取り扱うものとする。

3 前項の転系希望者が学院内系所属又は学院外系所属の選考の結果,志望する系に所属できなかった場合は,当該転系希望の願い出を行った際に所属していた系に引き続き所属するものとする。

4 転系希望者は,転系を志望する系における受入れ及び当該系を置く学院の収容定員に特に余裕が有り,かつ,当該志望する系を置く学院及び当該転系希望者が所属する学院の教授会において当該転系希望者の学修状況等を審査の上,許可した場合は,第2項の規定にかかわらず転系できるものとする。

(雑則)

第5条 この要項に定めるもののほか,系所属及び転系に関し必要な事項は,別に定める。

この要項は,平成28年4月1日から施行し,この要項の施行の日以降に系に対応する類に所属する者から適用する。

(平29.3.3)

この要項は,平成29年3月3日から施行する。

(平30.3.2)

この要項は,平成30年3月2日から施行する。

(平31.4.5)

1 この要項は,平成31年4月5日から施行し,改正後の東京工業大学系所属実施要項(以下「新要項」という。)の規定は,平成31年4月1日から適用する。

2 前項の規定にかかわらず,平成28年4月1日からこの要項の適用の日(以下「適用日」という。)前までに本学の学士課程に入学した学生(以下「適用日前入学者」という。)については,改正前の東京工業大学系所属実施要項(以下「旧要項」という。)第3条及び第4条の規定は,なお効力を有する。

3 前項の規定により,適用日前入学者が系所属する場合は,適用日前入学者と適用日以後に入学した者を併せて選考し,系所属させるものとする。この場合における学院内系所属及び類内系所属(以下「学院内等系所属」という。)並びに学院外系所属及び類外系所属(以下「学院外等系所属」という。)の手続及び選考方法等については,新要項別記及び旧要項別記の規定にかかわらず,次のとおりとする。

 学院内等系所属及び学院外等系所属における用語の意義は,次の各号に定めるところによる。

(1) 「学院最大受入人数」とは,当該年度の系所属の選考を行う際に,当該学院で受け入れできる上限人数をいい,各学院の収容定員に基づき,当該年度における在学者数を踏まえて算出する。

(2) 「系最大受入人数」とは,当該年度の系所属の選考を行う際に,当該系で受け入れることができる上限人数をいい,当該年度において当該学院及び対応する類の有資格者と,新要項別表に規定する各系の受入可能予定人数に基づき,次のとおり算出する。ただし,学院最大受入人数その他の各学院及び各系の事情により,次のとおり算出した人数を下回る人数を,系最大受入人数とすることができる。

系最大受入人数=「当該学院の有資格者数×1.1×各系の受入可能予定人数/学院内各系の受入可能予定人数の総数(A)」+「対応する類の有資格者数×各系の受入可能予定人数/当該類に対応する系の受入可能予定人数の総数(B)(注)

(注) 小数点以下の端数については,Aは切捨とし,Bは四捨五入とする。ただし,対応する類が2つある系については,対応する類ごとにBを算出して合算し,端数を四捨五入する。

(3) 「系学院内等調整人数」とは,学院内等系所属を希望する者(以下「学院内等系所属希望者」という。)を当該系で受け入れる人数であって,「系最大受入人数」に100/110を乗じて得た数の小数点以下の端数を切り上げることにより算出する。なお,算出した「系学院内調整人数」(a)の学院の全体総数(b)より,当該学院の有資格者数(c)が多い場合は,(c)に達するまでの不足数(c-b,これをdとする。)を按分し,学院内各系の「系学院内調整人数」(a)にそれぞれ加算した数を「系学院内調整人数」とする。各系に対する按分数(e)は,不足数(d)に基づいて次のようにして算出する。

(e)=「(d)×各系の受入可能予定人数/学院内各系の受入可能予定人数の総数」の1以上の数(ただし,学院内各系の(e)の総数が(d)に満たない場合は,(d)に達するまで,端数が多い系の順に(e)に各1を加算する。)

(4) 「系学院外等受入上限人数」とは,学院外等系所属を希望する者(以下「学院外等系所属希望者」という。)を当該系で受け入れることができる上限人数であって,「系最大受入人数」に10/110を乗じて得た数の小数点以下の端数を切り捨てることにより算出する。なお,(3)において(e)を加算して「系学院内調整人数」を算出した場合には,算出した「系学院外受入上限人数」から(e)を減じた数を「系学院外受入上限人数」とする。ただし,(e)を減じて算出した「系学院外受入上限人数」が0になる場合には,各学院の収容定員を踏まえ可能な範囲において若干数を加算し,最終的な「系学院外受入上限人数」とする場合がある。

 学院内等系所属及び学院外等系所属における手続きは,次に定めるところによる。

(1) 系所属を希望する者は,所定の期日までに,志望申告を行わなければならない。

(2) 学院内等系所属希望者は,所属学院の,又は所属類に対応する全ての系を志望順に申告する。学院外等系所属希望者は,第一志望に当該志望する系を申告し,第二志望以下に所属学院の,又は所属類に対応する全ての系を志望順に申告する。

(3) (2)にかかわらず,所属学院の,又は所属類に対応する系のうち,所属を志望しない系がある場合は,その旨,申告ができる。この場合において,志望する系への所属が決定しなかった場合は,系に所属しないままとする。

 学院内等系所属及び学院外等系所属における選考方法は,次に定めるところによる。

(1) 次の各号に掲げる有資格者については,当該各号に定める系への所属を決定する。

 AO入試において環境・社会理工学院の総合問題Aを受験し合格した者 建築学系

 AO入試において環境・社会理工学院の総合問題Bを受験し合格した者 土木・環境工学系

 AO入試において環境・社会理工学院の総合問題Cを受験し合格した者 融合理工学系

(2) (1)で系所属が決定した者以外の有資格者については,(3-1)から(5)までに定める選考方法により,別に定める授業科目等及び算出式による総得点(以下「総得点」という。)が高い有資格者の志望順位順に所属する系を決定する。なお,当該決定にあたっては,原則として,有資格者が志望する系を置く学院について,当該学院に置く各系への所属を決定した者の人数の合計が,学院最大受入人数を超えないものとする。

(3―1) 第一志望を所属学院の,又は所属類に対応する系としている有資格者については,当該志望する系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たないときは,志望する系への所属を決定する。

(3―2) 第一志望を所属学院の,又は所属類に対応する系以外の系としている有資格者(以下「学院外等希望者」という。)については,次に掲げる全ての要件を満たしている場合に限り,志望する系への所属を決定する。

 学院外等希望者の所属学院又は所属類に所属する他の有資格者のうち,学院外等系所属が既に決定している人数が当該所属学院又は所属類の有資格者数の10/100(小数点以下切り捨て)に満たないこと。

 学院外等希望者が志望する系に学院外等系所属により所属が既に決定している人数が,系学院外等受入上限人数に満たないこと。

 学院外等希望者が志望する系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たないこと。

(4) (3―1)及び(3―2)において所属する系が決定しなかった有資格者について,当該有資格者の第二志望の系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たない場合,当該系への所属を決定する。この場合において,なお,所属が決定しない場合は,第三志望以下の系について,同様の選考を行う。

(5) 2人以上の学院内等系所属希望者間又は2人以上の学院外等系所属希望者間の総得点が同一の場合に限り,「系最大受入人数」又は「学院最大受入人数」を超えて所属を決定することができる。

(令元.10.4)

この要項は,令和元年10月4日から施行する。

(令3.3.5)

この要項は,令和3年4月1日から施行し,改正後の東京工業大学系所属実施要項の規定は,この要項の施行の日の翌日以降に系に所属する者から適用する。

(令6.1.9)

この要項は,令和6年4月1日から施行し,改正後の東京工業大学系所属実施要項の規定は,令和7年4月1日以降に系に所属する者から適用する。

別記

学院内系所属及び学院外系所属

1 定義

学院内系所属及び学院外系所属における用語の意義は,次の各号に定めるところによる。

(1) 「学院最大受入人数」とは,当該年度の系所属の選考を行う際に,当該学院で受け入れできる上限人数をいい,各学院の収容定員に基づき,当該年度における在学者数を踏まえて算出する。

(2) 「系最大受入人数」とは,当該年度の系所属の選考を行う際に,当該系で受け入れることができる上限人数をいい,当該年度において当該学院の有資格者と,別表に規定する各系の受入可能予定人数に基づき,次のとおり算出する。ただし,学院最大受入人数その他の各学院及び各系の事情により,次のとおり算出した人数を下回る人数を,系最大受入人数とすることができる。

最大受入人数=当該学院の有資格者数×1.1×各系の受入可能予定人数/学院内各系の受入可能予定人数の総数(端数切捨)

(3) 「系学院内調整人数」とは,学院内系所属を希望する者(以下「学院内系所属希望者」という。)を当該系で受け入れる人数であって,「系最大受入人数」に100/110を乗じて得た数の小数点以下の端数を切り上げることにより算出する。なお,算出した「系学院内調整人数」(a)の学院の全体総数(b)より,当該学院の有資格者数(c)が多い場合は,(c)に達するまでの不足数(c-b,これをdとする。)を按分し,学院内各系の「系学院内調整人数」(a)にそれぞれ加算した数を「系学院内調整人数」とする。各系に対する按分数(e)は,不足数(d)に基づいて次のようにして算出する。

(e)=「(d)×各系の受入可能予定人数/学院内各系の受入可能予定人数の総数」の1以上の数(ただし,学院内各系の(e)の総数が(d)に満たない場合は,(d)に達するまで,端数が多い系の順に(e)に各1を加算する。)

(4) 「系学院外受入上限人数」とは,学院外系所属を希望する者(以下「学院外系所属希望者」という。)を当該系で受け入れることができる上限人数であって,「系最大受入人数」に10/110を乗じて得た数の小数点以下の端数を切り捨てることにより算出する。なお,(3)において(e)を加算して「系学院内調整人数」を算出した場合には,算出した「系学院外受入上限人数」から(e)を減じた数を「系学院外受入上限人数」とする。ただし,(e)を減じて算出した「系学院外受入上限人数」が0になる場合には,各学院の収容定員を踏まえ可能な範囲において若干数を加算し,最終的な「系学院外受入上限人数」とする場合がある。

2 手続

学院内系所属及び学院外系所属における手続きは,次に定めるところによる。

(1) 系所属を希望する者は,所定の期日までに,志望申告を行わなければならない。

(2) 学院内系所属希望者は,所属学院の全ての系を志望順に申告する。学院外系所属希望者は,第一志望に当該志望する系を申告し,第二志望以下に所属学院の全ての系を志望順に申告する。

(3) (2)にかかわらず,所属学院の系のうち,所属を志望しない系がある場合は,その旨,申告ができる。この場合において,志望する系への所属が決定しなかった場合は,系に所属しないままとする。

3 選考方法

(1) 次の各号に掲げる有資格者については,当該各号に定める系への所属を決定する。

イ 総合型選抜において環境・社会理工学院の総合問題Aを受験し合格した者 建築学系

ロ 総合型選抜において環境・社会理工学院の総合問題Bを受験し合格した者 土木・環境工学系

ハ 総合型選抜において環境・社会理工学院の総合問題Cを受験し合格した者 融合理工学系

(2) (1)で系所属が決定した者以外の有資格者については,(3―1)から(5)までに定める選考方法により,別に定める授業科目等及び算出式による総得点(以下「総得点」という。)が高い有資格者の志望順位順に所属する系を決定する。なお,当該決定にあたっては,原則として,有資格者が志望する系を置く学院について,当該学院に置く各系への所属を決定した者の人数の合計が,学院最大受入人数を超えないものとする。

(3―1) 第一志望を所属学院の系としている有資格者については,当該志望する系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たないときは,志望する系への所属を決定する。

(3―2) 第一志望を所属学院の系以外の系としている有資格者(以下「学院外希望者」という。)については,次に掲げる全ての要件を満たしている場合に限り,志望する系への所属を決定する。

一 学院外希望者の所属学院に所属する他の有資格者のうち,学院外系所属が既に決定している人数が当該所属学院の有資格者数の10/100(小数点以下切り捨て)に満たないこと。

二 学院外希望者が志望する系に学院外系所属により所属が既に決定している人数が,系学院外受入上限人数に満たないこと。

三 学院外希望者が志望する系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たないこと。

(4) (3―1)及び(3―2)において所属する系が決定しなかった有資格者について,当該有資格者の第二志望の系への所属が既に決定している人数が,系最大受入人数に満たない場合,当該系への所属を決定する。この場合において,なお,所属が決定しない場合は,第三志望以下の系について,同様の選考を行う。

(5) 2人以上の学院内系所属希望者間又は2人以上の学院外系所属希望者間の総得点が同一の場合に限り,「系最大受入人数」又は「学院最大受入人数」を超えて所属を決定することができる。

別表 各系の受入可能予定人数

学院

受入可能予定人数

理学院

数学系

29

物理学系

61

化学系

44

地球惑星科学系

32

工学院

機械系

144

システム制御系

48

電気電子系

90

情報通信系

49

経営工学系

62

物質理工学院

材料系

92

応用化学系

109

情報理工学院

数理・計算科学系

52

情報工学系

93

生命理工学院

生命理工学系

164

環境・社会理工学院

建築学系

62

土木・環境工学系

40

融合理工学系

45(注)

(注) 融合理工学系においては,45から私費外国人留学生特別入試により受け入れた外国人留学生を減じた人数を,受入可能予定人数とする。

東京工業大学系所属実施要項

平成28年2月5日 種別なし

(令和6年4月1日施行)

体系情報
[全学規則]/第5編 学務・厚生補導
沿革情報
平成28年2月5日 種別なし
平成29年3月3日 種別なし
平成30年3月2日 種別なし
平成31年4月5日 種別なし
令和元年10月4日 種別なし
令和3年3月5日 種別なし
令和6年1月9日 種別なし