○東京科学大学総合研究院に置く研究所、研究センター及び研究ユニット等に関する規程
令和6年10月1日
規程第156号
(趣旨)
第1条 この規程は、国立大学法人東京科学大学組織運営規則(令和6年規則第1号。以下「組織運営規則」という。)第26条第7項の規定に基づき、東京科学大学総合研究院(以下「研究院」という。)に置かれる研究所、研究センター及び研究ユニット等について必要な事項を定めるものとする。
(研究所)
第2条 組織運営規則第26条第5項の規定に基づき置かれる研究所の目的は、次のとおりとする。
研究所の名称 | 目的 |
フロンティア材料研究所 | 多様な元素から構成される無機材料を中心として、有機・金属材料等の広範な物質・材料系との融合を通じて革新的物性・機能を有する材料を創製し、これらの材料に関する新しい学理を探求し、社会の諸問題の解決に寄与する。 |
化学生命科学研究所 | 分子を基盤とする化学及び生命科学に関する基礎から応用までの研究の深化、発展を通じて、新しい学理の創成と次世代科学技術の創出を実現し、人類の高度な文明の進化と、より豊かで持続可能な社会の具現化に貢献する。 |
未来産業技術研究所 | 機械工学、電気電子工学、金属工学、情報工学、環境工学、防災工学、社会科学等の異分野融合により、その時代に適応する新たな産業技術を創成し、豊かな未来社会の実現に貢献する。 |
生体材料工学研究所 | 生体機能の修復・解析に資する物質及び材料並びに生体工学に関する学理及びその応用のための研究を行い、その成果を実用化するための技術の構築と人材の育成を推進する。 |
ゼロカーボンエネルギー研究所 | 非化石エネルギー源であるゼロカーボンエネルギーとその利用システムの革新的研究開発を行い、カーボンニュートラル社会実現に向けて貢献する。原子力エネルギー、再生可能エネルギーを活用した炭素循環、カーボンフリーのエネルギーシステムを構築し、環境と調和し、かつ、経済的な持続可能社会の基盤を創成する。 |
難治疾患研究所 | 病因・病態が明らかにされていないために未だ有効な診断法、治療法、予防法が確立されていない難治疾患を、その学理と応用の研究により克服し、人々の健康と社会の福祉に貢献することを目的とする。 |
(研究センター)
第3条 組織運営規則第26条第6項の規定に基づき研究院に研究センターを置き、その名称、目的及び時限は、別表第1のとおりとする。
(研究ユニット)
第4条 組織運営規則第26条第6項の規定に基づき研究院に研究ユニットを置き、その名称、研究ユニットリーダー及び時限は、別表第2のとおりとする。
(高等研究府、若手研究者支援センター及び基礎研究機構)
第5条 組織運営規則第26条第6項の規定に基づき研究院に高等研究府、若手研究者支援センター及び基礎研究機構を置く。
(共同利用・共同研究拠点)
第6条 フロンティア材料研究所、化学生命科学研究所、未来産業技術研究所、生体材料工学研究所及び難治疾患研究所は、学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)に定める共同利用・共同研究拠点として、他大学の教員その他の者で当該研究所の目的たる研究と同一の分野の研究に従事する者にその施設を利用させるものとする。
(雑則)
第7条 この規程に定めるもののほか、研究院の組織及び運営等に関し必要な事項は、別に定める。
附則
1 この規程は、令和6年10月1日から施行する。
2 次に掲げる規程及び規則は、廃止する。
一 東京工業大学科学技術創成研究院に置く研究所、研究センター及び研究ユニットに関する規程(平成28年4月1日科技院規程第1号)
二 東京工業大学元素戦略MDX研究センター規則(令和4年9月5日規則第102号)
3 別表第1に掲げる研究センターのうち、脳統合機能研究センター、再生医療研究センター、M&Dデータ科学センター、核酸・ペプチド創薬治療研究センター及び口腔科学センターの時限については、第4期中期目標期間終了時までに検討を行い、その結果を踏まえて、時限を設定するものとする。
別表第1(第3条関係)
研究センターの名称 | 目的 | 時限 |
脳統合機能研究センター | 脳・神経疾患の予防及び克服を目指した共同研究を行うことを目的とする。このために、分子レベル、細胞レベル、神経回路レベル、脳高次機能レベル、及び疾患レベルの研究を融合して、脳・神経系機能の統合的解明とこれに基づく新規治療法開発を推進する。また、健康寿命の維持と延伸のため、脳・神経疾患に係る予防医学の実践法開発を目指す。同時にこれらの融合研究を担い脳・神経疾患の予防、克服に寄与する若手研究者の人材育成を行うことを目的とする。 | 無し |
再生医療研究センター | 大きな社会的波及効果をもたらしうる最先端の再生医療の開発・実用化研究を行うとともに、学内の再生医療研究を推進し、再生医療の発展に寄与する人材を育成することを目的とする。 | 無し |
細胞制御工学研究センター | 生命の基本単位である細胞について、その構造・機能を「観る」こと、分子機能解析により「知る」こと及び細胞編集及び再構成により「操作する」ための基盤的技術を確立することを通じて、細胞研究における基礎的研究の推進を図るとともに、創薬及び医療等の応用分野にも貢献し、もって世界をリードする研究拠点を構築する。 | 令和10年3月31日 |
M&Dデータ科学センター | 大学内の各組織と連携して、メディカルデータ科学研究を推進し、その研究成果等を基盤とした教育プログラム開発を行うことにより、健康長寿社会の実現に寄与する統合先制医歯保健学の世界的教育・研究拠点を形成することを目的とする。 | 無し |
全固体電池研究センター | 人類共通の持続可能な開発目標・SDGsに掲げられた目標達成と低炭素社会の実現にむけて、エネルギー・環境分野での貢献を果たすため、キーテクノロジーである蓄電技術研究開発を組織的に進めてイノベーションを実現し、もって世界をリードする研究拠点を構築する。 | 令和13年3月31日 |
核酸・ペプチド創薬治療研究センター | 高い独創性と汎用性を持つ中分子医薬であるヘテロ核酸医薬、mRNA医薬、ペプチド医薬の創薬基盤技術を、基礎研究から臨床応用まで一貫して開発するシステムを構築し、トータル・ヘルスケアに貢献することを目的とする。 | 無し |
元素戦略MDX研究センター | 計算科学・データ活用を取り入れたMDXシステムによる新電子機能材料群の高速・高効率開発と、センターで培った経験及び独創的な材料開拓の発想を持つ「マテリアル×デジタル(M×D)」人材の育成に、学内外と広く連携して取り組み、電子材料の元素フロンティアを開拓し、豊富で無害な元素で新しい材料科学分野の発展に資するための研究を行うことを目的とする。 | 令和13年3月31日 |
多元レジリエンス研究センター | 時間軸と空間軸の異なる多元的な災害に対してシームレスに対応し、緊急性の高い課題への即時対応できる体制、将来的な社会課題を議論し、その対応に向けた新たな協働の場、社会還元の機能を形成することにより、未来の安全・安心を担う次世代の人材育成を図るとともに、新たな学術領域を創出し、もって世界をリードする研究拠点を構築する。 | 令和10年3月31日 |
口腔科学センター | 口腔科学について基礎から社会実装まで一貫して研究・開発するとともに、国内外の口腔科学の研究拠点を形成し、口腔科学の発展に寄与する人材を育成することで、トータル・ヘルスケアに貢献することを目的とする。 | 無し |
自律システム材料学研究センター | 化学、材料科学、物理学、生命科学、ロボティクス、情報科学の融合により、非平衡開放状態で自律的機能を発現させる連続的な化学反応ネットワークをプログラミングし、材料を構成する分子が本来もつ未開発の能力を引き出すことで、生命を宿したかのように振る舞う材料の設計を可能とする新学理を確立し、もって世界を先導する研究拠点を構築する。 | 令和10年3月31日 |
量子航法研究センター | 少子高齢化問題を解決する切り札の一つである省人化システムに必須の航法技術について、量子技術を用いたセンサー開発から、超精密航法装置のインテグレーションまでを一気通貫に行い、海中や外宇宙にまで人類の活動空間を拡げ、もって世界をリードする研究拠点を構築する。 | 令和10年3月31日 |
融合価値共創研究センター | 社会的価値と個人的価値を融合した新たな価値を、あらゆる人々が共に創り上げる情報基盤に関する研究開発及び政策提言を通して、利用者本位のサービスの実現と価値に基づくヘルスケアの実現に貢献し、もって世界をリードする研究拠点を構築する。 | 令和10年3月31日 |
スーパーコンピューティング研究センター | スーパーコンピュータの先進的なアーキテクチャとシステムソフトウェアの研究を行うとともに、その強力な高性能計算能力を駆使することで、データサイエンスや人工知能、シミュレーション技術の開発と応用研究を進め、科学技術の飛躍的な発展を目指す。 | 令和10年3月31日 |
別表第2(第4条関係)
研究ユニット名 | 研究ユニットリーダー | 時限 |
アトムハイブリッドマテリアル研究ユニット | 山元公寿 | 令和8年3月31日 |
バイオインタフェース研究ユニット | 小池康晴 | 令和8年3月31日 |
ナノ空間触媒研究ユニット | 横井俊之 | 令和9年3月31日 |
WOWアライアンス異種機能集積研究ユニット | 大場隆之 | 令和9年3月31日 |
AIコンピューティング研究ユニット | 本村真人 | 令和11年3月31日 |
生体恒常性研究ユニット | 野田昌晴 | 令和7年3月31日 |
福島復興・再生研究ユニット | 竹下健二 | 令和12年3月31日 |
ナノセンシング研究ユニット | 伊藤浩之 | 令和12年3月31日 |
バイオメディカルAI研究ユニット | 鈴木賢治 | 令和8年5月31日 |
面発光レーザフォトニクス研究ユニット | 小山二三夫 | 令和8年6月30日 |
集積Green-niX+研究ユニット | 若林整 | 令和10年6月30日 |
デジタルツイン研究ユニット | 藤澤克樹 | 令和10年11月30日 |
ヒト生物学研究ユニット | 武部貴則 | 令和11年9月30日 |
免疫機構研究ユニット | 加藤一希 | 令和9年5月31日 |